ダンスをやっている方からよく聞くのは
「ダンスをやっている時は、腰の痛みを忘れている」
そうです。
踊っているときは、とても楽しくて夢中になっていて、全然腰痛がないといいます。ところが、踊り終わった後は、いつもの腰の痛みが戻ってくるというのです。
ダンスに限らず、楽しいことをしているときは夢中になってしまい、時の経つのが速いというのは、誰もが経験していることでしょう。
結局、全ての感覚は脳で作られ、感じ取られ認識されているのです。痛み、こり、痺れなどは、脳で作られ感じています。
楽しさ、嬉しさ、幸せ、心地よさ、感動などの心地よい感覚も脳が作り出しています。
どうせ感じるなら、心地よい感覚を味わっていきたいものです。痛みや辛さをわざわざ持ち続けたくはないです。いつもハッピーで楽しくて、幸せいっぱいでいられたら、嫌なこと、痛いこと、不快なことを脳が感じることもなくなるでしょう。
そうは言っても、痛いものは痛い!
首こりが激しく、頭痛もする。
眠れない‥‥。
痛みは、「お知らせ」です。
「これ以上、無理をすると、身体が壊れますよ」
「休んで、もとの状態に戻す時ですよ」
と教えてくれているのです。ですから、このお知らせは実は有り難いことでもあります。
痛い・辛い・しんどい → 安静にする → 回復する。
身体を守るために痛みを出し、これ以上無理をしないように教えてくれているのです。
「そうだ!、Y 治療室に行って、痛みをとってもらおう! 」
待てよ、最初に戻るけど‥。
楽しいこと、心地よいこと、ハッピーなことを繰り返していけば、痛みも辛さもかき消してくれるんじゃないのか‥‥‥!
「笑い健康法」
というのも一時ブームになったことがありました。
「笑いは百薬の長」
ともいいます。
多分これは真実でしょう。
だったら、いつも笑い飛ばせばいいんじゃないか、そうすれば痛みも悩みも辛さもどこかに行ってしまうんじゃないか‥。
でも、そうは言っても、いつも笑ってばかりはいられない‥‥。
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ちょっとまじめな施術の話。
スコープで身体から発するある波をキャッチし、そのポイントに刺激を加えると痛みが取れてしまいます。
これをどう説明すればよいのか、正確にはわかりません。でも、臨床ではそのポイントに刺激を加えると、確実に痛みが取れてしまいます。
多分ですが、
身体からある種の信号が出ていて「そこに異常が出ていますよ」と教えてくれているんだと思います。
そこに打圧、押圧、振動圧、鍼、灸などをの刺激を加えると、その刺激が脳に達して、脳が発している痛みやこりを帳消しにすると考えています。
別の言い方をすれば、脳が警告として発している痛みの信号の必要がなくなるのです。結果として痛みが取れてしまいます。
凝っている肩や腰に手を当ててもらうだけで、癒しの信号が脳に届いて、楽になるということはよくあることです。やさしい刺激が、脳からの痛みの信号を緩和してくれているのでしょう。
笑い、やさしい言葉、感謝の言葉などは、身体をリラックスさせ、血流をよくします。ストレスで凝り固まった心も身体もほぐして、健康に導いてくれるのでしょう。
痛みやこりは、そう簡単にはなくならないかもしれません。
でも、その痛みに嘆き、不機嫌になってはますます症状が進んでしまいます。
今の自分の身体を見つめ、長年お世話になってきた身体に
「長いことお世話になってきたね。ご苦労さま。ありがとう。」
と声をかけるだけで、身体は喜び、脳は楽にしてくれると思います。
これから梅雨の季節です。
蒸し暑く、不快に感じる日々が続くと思います。
こんな季節こそ、
たくさん楽しいことをして、笑って、感謝して、元気でお過ごしください。
※イラストは、すべて自作しました。
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