小林正観さんの本に共感して、何冊か愛読しています。
小林静正さんは、すでに亡くなっていますが、彼の残した本は店頭にも今も並んでいます。その中から『ただしい人から、たのしい人へ』(廣済堂出版)に興味深いことが書かれています。その概要を紹介します。健康や生き方の参考になると思います。

人間、ストレスがたまると、疲労します。身体の凝りや張り、痛みとなり、それが病気に至ります。それが行き着くと死に至ることもあります。
このストレスがなぜ起こるかというと、「これを実現したい」「こうでなければ」という「思い」「こだわり」「執着」が原因となります。病気は、心の問題が大きくかかわっているのかもしれません。
「生きるのがつらい、悲しい、つまらない」と言い続けている人は、「生きているのがそんなにしんどいなら、病気になって死んでしまいましょう」と身体が反応して病気を呼び込むのではないか。
不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言っている人ほど、病気がちで、これは宇宙の法則のうようです。こうした言葉を、自分や他人、あるいは天井や壁に向かって発している人は、人間関係を悪くしているだけでなく、自分の身体も悪くしているようです。
自分の口から出てくる言葉をすべて、「嬉しい」「楽しい」「幸せ」「大好き」「愛してる」「ありがとう」というものにすると、「生きているのがそんなに楽しくておもしろくて幸せならば、もっと長生きをしましょう」と身体が反応するのです。
身体の中に病気を抱えている人は、自分の発する言葉や思いが原因となっている部分もあるかもしれません。それを修復する魔法の言葉が「嬉しい」「楽しい」「幸せ」「大好き」「愛してる」「ありがとう」という言葉であるらしいのです。
ガンになったある女性が、富士山登山を仲間と助け合いながら果たしました。70歳を過ぎて、しかもガンを患ってから富士山に登ることなんて考えられなかったそうです。その後、モンブランにも登ったそうです。
「ガンにならなければ、富士山にも登ることもなかったし、ましてやモンブランに登ることなんてなかった。素晴らしい仲間と知り合うこともなかった。ガンになって本当によかった。ガン細胞に心から感謝しています」
と述べていたそうです。その後、この方はガン細胞がすべてなくなったそうです。
「どうして自分はガンになったのだろう」「なぜ、何も悪いことをしていないのに、ひどい病気になったのだろう」と、その現象を否定した瞬間に、全速力で死に向かって走り出しているように思えます。
病気を受け入れること。そうすると身体が元気になる可能性がある。受け入れれば解決し、受け入れない場合は、身体が壊れていくという仕組みになっているような気がします。
以上、小林静正さんの本から内容を紹介しました。
要するに、自分の身に起きたことにこだわり、否定するとストレスが蓄積し病が進行する。
逆に病気になったことを受け入れ、さらに病気になったことに感謝することで、どんどん健康になっていくようだということを述べています。
自分の身体を労り、感謝し、何十年も休むことなく身体を動かし続けてきた自分の身体を大切にすることは、当たり前のことなのでしょう。
朝起きれば自分の身体に向かって「今日も、よろしくお願いします」、夜寝る前に「今日も一日お世話になりました。ありがとうございました」と言葉掛けをすると、身体は喜び、どんどん健康に導いてくれるように思います。

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