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執筆者の写真Rokuto

自分の身体に向き合う




この世に生まれてきた奇跡


人はこの世に生まれ出て、人生を歩み続けます。これは実は奇跡的なことです。長い間、自分の身体とともにさまざまな体験をし、学び続けます。自分という人間がこの世界に生まれ出てきたこと自体が、奇跡的なことだと捉えれば、生きる意味や生き方にも光が見えてくるように思います。



人は完璧な健康体


施術に来られる方は、何かの身体の不調や悩みを抱えて来られます。人は本来完成された生き物だと思います。それが日々の生活の中で、疲れやストレス、薬の服用、食事などによって何かしらの負担が身体にかかり、さまざまな症状を来しています。


若い頃は、多少の無理をしても回復力が旺盛で、何とか切り抜けてきました。しかし、その負荷や負担は少しずつ身体に蓄積され、脳内ではその記憶がずっと保持されているのだと思います。


日々の蓄積を身体が記憶している


年齢を重ねるにつれて、そのしまい込んでいた記憶が少しずつ出現し始め、さまざまな症状を呈してくると考えています。自分では忘れてしまっていることでも、身体は覚えていて痛みや不調といったシグナルを出すことで、長年の「ツケ」を清算しようとします



たとえば、腰痛で辛い思いをしている方は、無理な姿勢や不釣り合いな労働によって少しずつ腰に負担がたまり、イエローカードが出て腰痛として感じ始めます。さらに無理をし続けるとレッドカードが提示され、ぎっくり腰などとして警告が出されます。腰痛によって、身体にこれ以上負荷をかけないように、身体を守ろうとするのが痛みの役割です。



腰痛を改善する施術

 

①問診で、身体の現状や今までの健康の推移や生活習慣をお聞きし、原因を探ります。

②大沼式によって、身体中を適度に押圧して血流を促します。

③体表刺激法によって、身体中の反応ポイントを探り、適度な刺激を加えます。

④SF療法、モルフォセラピー、背骨揺らしなどで修正を加えていきます。

⑤座位や立位で最終的な反応ポイントを取り去ります。

 


痛みが必要なくなると痛みが消える


痛みは脳で感じていますから、脳が痛みを発する必要がなくなれば、自ずと腰を痛める必要がなくなり、腰痛が解消されていきます。スコープによる反応ポイントへの刺激は、脳の抱える「痛み」を中和、あるいは帳消しにするものと捉えています。


しかし、長年蓄積してきた腰への負担は、タマネギの皮のように一皮向けば次の皮が出現してきます。痛みが一旦取れたと思っても、時間が経つとまた出現してきます。まるでモグラ叩きのようです。



自分の身体に向き合うと元に戻り始める


自分の症状や悩みに向き合おうとせず、その不調という警告から逃れようとしたり、見て見ぬふりをしてしまいがちです。しかし、いずれやって来る痛みや辛さに耐えきれず、ようやくその痛みに向き合おうとします。その瞬間から、その身体の所有者の了解と協力を得て、本来の健康状態に戻ろうとし始めるのだと感じています。


さらに、よくお伝えするのは、施術後「まだ、ここが痛い」と不調な部分に視点を向けるよりも、「ああ、ここがとても楽になった」と改善した面に眼を向けることが身体にとって好影響を与えるということです。


自身の身体の変化に喜び、長年お世話になってきた身体に「ありがとう」と声を発することで身体は喜び、ますます健康にしようと前向きになるのだと思います。



人の身体は素晴らしい


施術は、その元に戻す作業のお手伝いに過ぎません。日々の健康維持にできること、生活習慣の見直しなど、ご本人が身体を元に戻そうとする思いと行動が何より大事なことです。そのお手伝いをできるだけ効率的に、効果を発揮できるように日々研究したり、試したりしています。人の身体は、素晴らしいので、どんな施術でもどんなアプローチでもそれなりの効果を発揮するようにできているみたいです。


施術法は日々進化しています。多くの施術家が研究と実践を重ねています。その情報も取り入れながら手技を学び発展させ、少しでも皆様へのお手伝いができればと考えています。「身体が軽くなった」「痛みが和らいだ」「動きやすくなった」などのお言葉が、嬉しく、お役に少しでも立てたことが私の喜びです。


ご自身の身体に向き合い、いたわり感謝して、この世に生まれてきた奇跡に驚き、日々を健康で楽しく生きていきましょう!





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