身体の不調は、人間が本来もつ生命力を活性化することで、不調や痛みを改善したり、緩和したりできると考えています。そのささやかなお手伝いができればと施術に励んでいます。
肩こりや背中痛、頑固な腰痛に悩まされているという場合、鍼治療を試みることがあります。世の中には、さまざまな鍼治療がありますが、私独自の手法を試みています。

Tさんは、仕事上身体の疲労がたまりやすく、毎日の車の運転も長時間にわたるそうです。そのため、首、肩、背中、腰に痛みを抱えながら日々過ごされています。一月に一度施術を受けに来室されていますが、先日は前回の施術後わずか1週間で「肩がつらい」と、急遽来室しました。
身体をある程度ほぐした後、うつ伏せの状態で首、肩、背中、腰の鍼施術を開始しました。
施術の手順は次の通りです。
①刺入ポイントに鍼を刺す
スコープで、反応ポイントを4箇所探ります。滞りのある場所はスコープに反応が出ます。4箇所にしているのは、身体にとって多くもなく少なくもない、身体が受け取りやすい刺激だと考えるからです。
その4箇所に水性ペンで印を付け、ステンレス鍼を刺入していきます。
刺入する場所、向き、深さもスコープの反応をみながら最も適度な刺し方をします。
この4本の鍼の刺入を1セットにて、4セットほど鍼を刺していきました。

②SF療法の手技で、バイタルアングルをかける
鍼を刺入した後、左手をクライアントさん(患者さん)の頭上に構え、右手は鍼を刺入した上に構えます。左右の掌を、左手は左回転、右手は右回転をかけます。(これを"バイタルアングル"と呼んでいます。これによって、身体のパワーアップを図り、施術効果がグンとアップします。

③エネルギー帯にバイタルアングルをかける
鍼を刺した上空10~30㎝をスコープで探ると、反応するところがあります。多分、人間の周囲にあるエネルギー帯で、そこは身体の状況を反映しているのではないかと推理しています。身体の不調がそのエネルギー帯にも出ていて、そこのポイントを消すことで、身体の不調もかき消されるのではないか、と考えています。

具体的には、上空で取られたポイントに左右両手でバイタルアングルを10回ほどかけるのです。すると反応が消えて、身体の反応も消えるようなのです。これは、鍼を刺す場面だけでなく、鍼を使わない打圧や押圧の際にも応用しています。

④鍼を抜く
鍼を刺した箇所に、再びスコープをかざして反応があるかを確認します。大抵の場合、反応がすでに消えています。その段階で鍼を抜きます。

施術後、Tさんに状況を聞くと「軽くなった」「楽になった」とおっしゃいます。鍼を要するポイントに届くと、即効的に効果を発揮するようです。
SF療法、バイタルアングルについては「施術法」のページをご覧ください。
さまざまな施術法が、国内でも研究され日々進化しています。直接身体に触れずに施術するエネルギー療法のような方法も考案されています。今後、さらに研究や実験を繰り返して、よりよい施術ができるように努めていきます。

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