SFとは「スパイラルフラッシュ」のことで、簡単に言えば、螺旋の動きを瞬間的に作って、それを身体に入れることで身体を活性化し、さまざまな症状を改善に導くという手技である。カイロプラクターの飯田朋秀氏がさまざまな研究の末に編み出した手法である。
この手技は、見た目は非常に怪しく見える。身体に触れることなく、左右の掌を回転させて、身体に当てたり、頭部の四方八方から掌を高速に回転させるからだ。
具体的には、次のような手技になる。
一例を挙げてみる。患者に右側を上にして、横向きになってもらう。術者は患者の後方に立つ。術者の左手を患者の頭の上にかざし、左回転する。それと同時に、右手を背骨の上方から仙骨にかけて掌を右回りに回しながら滑らせていく。この手技で、主に上半身が調整され、内臓や腰、肩、背中などに変化が生じるようだ。
では、なぜこの手技を学ぼうとしたか。
おもしろい、魅力を感じる、未知の手技である、これで何かが変わるかもしれない、という印象を持ったからである。
何とも、根拠の乏しい理由である。これが実際の施術に使えるのだろうか?という不安もなかったわけではない。実際、この手技セミナーを申し込むのに、何度も何度も自分に問いかけた。授業料は安くはない。私にとって、覚悟のいる値段である。これだけの投資をして、学ぶ価値はあるのか?
話はまるで飛ぶが、バシャールという存在が「ワクワクに従って生きなさい」と教えてくれている。このバシャールについて語るには、このブログでは語り尽くせないので省略するが、このワクワクに従うという文字通りの教えにぴったりだったのだ。ワクワクすることにチャレンジするというのは、後先を考えずとも魅力的な生き方になると思えた。未来のことはわからない。でも、現在が輝いているだけで、それだけで価値があると思うことにした。
実際、何人もの患者さんに試している。できるだけ教えを忠実に守り、再現してみる。だが、正直よくわからない。本当に効いているのか、なんの効果もないのか、わからない。でも、この理論である自然の法則に則った手技は、自然の法則の下にあるわれわれ人間も、この法則に必ず当てはまるのであり、さまざまな症状を改善に導けるのではないかという直感がある。とにかく、ひたすらこれを追究していこうと思う。
この手技には、当然理論がある。4つある。
①宇宙のすべてのものは回転している。
宇宙は猛スピードで回転している。地球も自転しながら、太陽の周囲を公転している。原子核の周囲を電子が回転している。コマは、回転し続けることで立ち続けている。
②回転運動は、進行方向に対して右回りをしている。
アサガオの蔓は、右巻きをしながら、上へ上へと伸びていく。ネジを差し込むには右回りをする。抜くときは左巻きに回転させる。フィギアスケートの回転は大抵右回転をして高く跳んでいる。台風は(下から見て)右回転をして、巨大なパワーを出している。ドアノブを右回転させると、ドアが開く。
③生命体は、左回りと右回りがある。
海流は北半球では右回り、南半球では左回りをしている。高気圧は進行方向に対して右回り、低気圧は進行方向に対して左回りである。
さらに重大な原則がある。
④右回りと左回りのエネルギーを直角に交差させることで、エネルギーは莫大に増幅する。
ほとんどの建物は直角の構造をしている。柱と梁、床と壁など。箱も全て直角で構成されている。この直角が頑丈であり、つぶれたり壊れたりしないからである。陸上競技の短距離走での、クラウチングスタートの姿勢は、身体の多くの部位が直角になっており、この姿勢が進行方向に向かって大きなパワーを産み出すという。
右手を右回転することで、掌から患者の身体の方向にエネルギーが進む(押す力)。左手を回転させることで、患者の身体から下から上方に向かうエネルギー(引く力)が生まれる。この回転を同時に、しかも直角に行うことで、強力なエネルギーを体内に発生させることができるというわけだ。この技法を「バイタルアングルテクニック」と呼んでいる。
この手技には、さらに驚くべき手法がある。取り敢えず、今回はここまでとし、今後の研究や施術での成果など実践の報告を書いていきたい。 (2022.7.5)
治療院マーケティング研究所発行 「SF療法 22世紀の生体科学」参照
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